家具のサイズ表示、その数字は何を意味している?搬入・照明・差尺の読み方

Yellow measuring tape on white wall in room at home during renovation works ブログ
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通販でソファを注文したら、玄関からは入ったのにリビングのドアを通らなかった。そんな話を、家具店で働いていたころに何度も聞きました。商品ページには幅・奥行き・高さがきちんと書いてあります。数字自体は正しいのに、読み方を間違えると、こういう事態が起こります。

結論から言うと、家具のサイズ表示は「モノの大きさ」を示す数字であって、「運べるかどうか」を示す数字ではありません。この二つを混同すると、採寸は完璧なのに搬入できないという矛盾が起こります。

玄関でつかえたソファ、原因は数字の見方だった

幅180cm、奥行き85cm、高さ80cmと書かれたソファを買ったとします。リビングの入り口は幅75cmある。数字だけ見れば、奥行き85cmでも斜めにすれば入りそうに思えます。ところが実際には、ソファは中で発泡素材やフレームが入っていて、思ったより「たわみ」がききません。対角線で計算した理論値と、実際に人が持って通せる角度には差が出ます。

これは搬入経路の「有効開口」という考え方を知らないと起きやすい失敗です。ドア枠の内側の実寸、廊下の曲がり角の幅、エレベーターの奥行きと扉の高さ。これらすべてが、家具本体のサイズと別に存在する数字です。商品ページのサイズ表示は、あくまで完成品としての外形寸法を示しているだけで、あなたの家の通り道の数字ではありません。

実際にあった場面をもう一つ挙げます。マンションの3階に住むお客様が、幅160cmのダイニングテーブルを注文しました。エレベーターは問題なく入る大きさでしたが、共用廊下の途中に消火器ボックスが壁から10cmほど張り出していて、そこで台車ごと止まってしまったのです。図面上の廊下幅と、実際に使える幅は違っていました。

例外として、分解できる家具はこの問題を避けやすくなります。脚が外せるテーブルや、背もたれが分離するソファなら、パーツ単位で運べるので搬入経路の制約を受けにくくなります。購入前に「分解搬入は可能か」を確認しておくと、数字への不安がだいぶ減ります。

幅・奥行き・高さ、並び順を思い込みで読んでいませんか

結論を先に言うと、W・D・Hの並び順は業界内でもある程度の慣習はありますが、絶対のルールではありません。数字だけを見て「1番目が幅だろう」と思い込むと、たまに逆に読んでしまうことがあります。

一般的には、W(Width・幅)、D(Depth・奥行き)、H(Height・高さ)の順で表記されることが多く、これは家具に限らず家電や雑貨でもよく使われる並びです。ですがサイトによっては「サイズ:180×80×75」のように単位も記号も付けずに並べていることがあり、この場合は本文の説明文か図解を見ないと、どれがどれか判断できません。

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